トリカブトの危険性や分かりやすい画像などの詳細はこちら。
【キンポウゲ科・多年生植物】
【収穫時期】無し
【分布】日本全土、山、林緑、草原など。
トリカブトと聞くと有毒だ!と一般にも広く知られるほど有名なものであるが、身近に自生する印象を持っている人は意外と少ない。しかし山林などにハイキングなどにいけば普通に見かけるありふれた毒草なのである。
花期は秋頃で花の色は紫、白、黄色、ピンク色など様々な種があり鶏のトサカの様な形をしている。茎葉に毛は生えていない。
全草に強い毒をもつため、興味で一部だけなら・・・と少し食べてみることも厳禁である。
葉は3~5裂し、その裂する深さでヨモギ類やモミジガサと区別をつけることもあるがまず辞めたほうが良い。というのも、トリカブトの葉は根に近い方の葉はほど切れ込みが深く、裂片が線状に細くなっていたりすることもあるなど、例外もある。そしてその例外が恐ろしいほどモミジガサそっくりだったりするのだ。
”間違って食べてしまった”では済まされない。トリカブトの毒は猛毒で解毒剤は存在しない。『食べてしまう=死ぬこと』と思っても構わないだろう。
ヨモギ、オトコヨモギ、モミジガサなどと区別する決定的な方法の一つは”花を見ること”である。花を咲かせていないものはどんなに自信があっても手を付けないと自分の中でルールを作ってしまうと誤食の可能性はまずなくなる。
もう一つは”根を見ること”である。
土を掘り返し根を見ると、トリカブトの場合は根塊が三角錐の形をしている。
形をしっかり覚えて絶対に手をつけないように気をつけよう。
しかし花期に近づくにつれ根塊は花に栄養を持っていかれ小さくなっていくので、三角錐を確認するのが困難なことがある。特定できなければトリカブトの可能性があるので素直に諦めることが大事。
花の咲いていない新しい芽、春~夏にかけて特に注意が必要である。