ヨモギ

【キク科・多年生植物】
【収穫時期】春
【分布】日本全土、草地。道端などの日当たりの良い所。

葉は互生で羽状に深裂していおり、葉の裏は毛で覆われて白っぽい色になっている。
もむと独特の”ヨモギ臭”がし、なかなか心地よい香りである。
花期は晩夏~秋にかけて非常に小さなうすい褐色の花を下向きにたくさん咲かせるが、あまり目立つようなものでは無い。

春先のやわらかい葉を茹でて水にさらしアクを抜いてお浸し、和え物などにして食べたりするが最もポピュラーかつ安全な食べ方は草だんごや草もちなどに利用する方法である。

というのも、苦味や渋みを含み葉を茹でて食べるだけでは食べにくく、毒性の刺激物もたくさん含まれるため決して食べ過ぎてはいけないからである。
しかしながらカルシウムなども豊富に含まれており、 殺菌作用や免疫力の増強作用も併せ持つ一面もあるので使いようによるところである。

薬用として葉を陰干ししたものを煎じて飲むことによって、体を温める効果や、食欲増進、下痢、便秘などに効果がある他、ヨモギの絞り汁を切り傷の消毒、虫さされ、かゆみ止めなどに利用することもできる。

若い新芽の時期にヨモギとトリカブト(有毒)を間違えて誤食してしまう事例が発生することもあるので、見慣れていない人は特に注意が必要。