【セリ科・常緑多年生植物】
【収穫時期】通年
【分布】関東地方太平洋側、房総半島、伊豆半島~紀伊半島に自生。
※分布地以外では人の手によって植えられたものが野生化したものがあることも。
八丈島が原産と考えられる温暖な気候を好むアシタバ。
自生地は限られるがどの季節でも新しい芽を出す非常に生育力の強い野草。
自生するのを見つけたらいつでもアシタバが採れるセーブポイントを見つけたようなものである。
葉は緑色で羽状に深く裂けており、茎は成長すると高さ1mを超えるほどにまで伸びる。秋頃に茎の先に小さな淡緑を帯びた黄色または白色っぽい五弁花を咲かせる。
若葉、つぼみを摘み取り食べることが出来、生食も可能である。
市場に出回る多くの野菜と比べ含まれる栄養価、量とそのバランスに非常に優れ、アシタバに含まれる成分のポリフェノールの一種には抗菌、抗酸化作用、血管の強化、ガン細胞の増殖を抑える効果や転移を抑制する効果があることも報告されている。
見つけたら”食べるべき野草”である。
ハマウドに似ているが以下の相違から見分けることが可能である。
・アシタバの茎には赤い筋がないのに対し、ハマウドの茎には赤い筋がある。
・アシタバは茎を切ると黄色の汁が出るが、ハマウドの汁は淡い黄白色。
・アシタバの葉は成長したものには光沢がなく、葉脈とふちのノコギリ状のギザギザが粗い。(ハマウドの葉は成長しても表面に光沢があり、葉脈とふちのギザギザが細かい。)
・アシタバの花期は夏~秋だが、ハマウドは春~夏。