カタクリ

【ユリ科・多年生植物】
【収穫時期】春
【分布】日本本土、山地、丘陸、平地の林などの水はけのよい所。

春先に花茎を伸ばし淡紫色の花を先端に一つ下を向いて咲かせる。基本的には下部に2枚の葉をもち、幼稚園児が良く描く簡単なチューリップの絵のような構成である。

新芽、若葉、茎、鱗茎(根部の球根のような部位)を食べることが出来、ほのかな甘みが美味しい野草。一部地域では野菜としての栽培種も存在する。

クセのない野草なのでシンプルにおひたしなどにするだけで十分美味しく頂ける。
グルメな人は発想豊かに様々な調理法にチャレンジしてみよう。何にしても美味い。

鱗茎は小さいものだが、採取するのに深さ30cmほど掘り返す必要があり意外と手間がかかる。発芽から開花までに7~8年かかる為、群生していない様であれば採取せずにそっと見守ってあげよう。

名の通りカタクリは片栗粉の片栗であり、鱗茎のデンプンを抽出して粉状にしたものが利用できる。しかしながら現在市場に流通しているものの大多数はジャガイモ、サツマイモ等のデンプンを利用した片栗粉である。