スギナ

【トクサ科・多年生植物】
【収穫時期】春
【分布】日本本土、野原、畑、荒地など。

ツクシは知っているがスギナを知らないという人が意外と多いが、ツクシとスギナはセットであり切っても切り離せない関係。ツクシとスギナは地下茎でつながっており、栄養茎がスギナ、胞子茎がツクシと呼ばれている。

スギナはツクシの成長後に顔を出し、高さはおよそ40cm程にまで成長する緑色が特徴のツクシとは全く異なる外見をしている。

食べる際は、成長する前の地表に顔を出して間もない若いもの採取し、下処理として茹でて水にさらしてから調理する。

下処理を終えたあとのものを塩で揉み、細かく切り刻んだものをおにぎりに混ぜると色鮮やかで美味しく個人的なオススメである。

しかしツクシ同様、注意すべき点がある。

アルカロイド、無機ケイ素、チアミナーゼ等の有毒成分を含み、食べすぎてしまうと腹痛、下痢、嘔吐、めまい、呼吸困難など様々な症状が起こる危険性があり、最悪の場合死に至る危険性があるということである。

常識の範囲の量であれば問題なく食べることができるが、内臓、特に心臓や腎臓に疾病のある方は食べてはいけないことを覚えておこう。

ナトリウムやカルシウムが豊富で自律神経の乱れを整えてくれる効果が期待できるので、サバイバル生活の際は平常心を保つのに便利な野草。

多量の摂取は禁物だが、適量であれば良薬にもなり得るので上手く摂取することが大切である。