ヘクソカズラ(有毒)

【アカネ科・つる性多年生植物】
【収穫時期】無し
【分布】日本全土、林緑、市街地のフェンス、電柱などの日当たりの良い場所。

ヘクソカズラはつる性で木草などにからまって伸び、葉は楕円形で付け根付近はハート型をしており、先が尖っているのが特徴。
夏から初秋にかけて鐘型で白色の(中心部が紫に近い赤色の)花を咲かせる。

花を付ける前はガガイモに似ているが、ヘクソカズラが左巻き(S巻き)なのに対し、ガガイモは巻きつき方が右巻き(Z巻き)で逆なので判別するのは難しくない。

ヘクソカズラの毒性について書かれているものは少なく、興味から実を少しだけ食べてみるという人がたまに現れるが、インドールという成分を含むため体内に入れると有害であることが分かる。

このインドールという成分はおならの臭い成分(大便臭)の一つで悪臭を放つ。
低濃度の条件であればお花のような香りがあり、香水などに含まれる成分の一つとして使われることもある様だが、食用としてみたときは有毒なのである。

過剰に摂取すると下痢や麻痺、呼吸困難などの症状に見舞われる危険性があるので、手をつけるのは止めておいたほうが良い。

鳥などが実を食べたりするのを見かけることも少なくないが、鳥は地球磁場を知る為に有毒な実を食べることがあるなど諸説言われているので、参考にしないほうが良いだろう。そもそも、他の動物と人間では体のつくりが違うのである。

確かな事実はインドールを含み、それは飲み込むと人体に害がある。ということだ。

薬用としては、秋に黄土色に熟した果実を採取し、しもやけに効く塗り薬として活用することができるとされている。