クワズイモ(有毒)

【サトイモ科・多年生草本】
【収穫時期】無し
【分布】四国、九州以南

クワズイモはサトイモ科の多年生草本で、真夏などの強い日光や極端な寒さにも弱く半日陰の場所を好んで自生する。見かける場所では野生であちこちに自生しているが、昨今では観葉植物として人気があり室内で活躍する姿をよく目にする。

全草にシュウ酸カルシウム系の毒があり、クワズイモを知らない人は見た目がサトイモに似ていることから、誤食し中毒する事故がしばしば発生している。

野山などで見かけた際はつい手を出してしまうことがあるかもしれないが、クワズイモの毒はパッチテストで分かりやすく症状があらわれるのでサトイモかどうか判断に迷ったときはパッチテストを行うと良い。

簡単なパッチテストの方法として、クワズイモの根茎(イモの部分)を真っ二つに切って切り口からでた汁を身体の皮膚の薄い部分(ヒザの裏や二の腕など)に塗ってみるという方法がある。

クワズイモの持つシュウ酸カルシウム系の毒は皮膚の粘膜に対して刺激があるため、汁を塗った部分が被れたり、ヒリヒリとしたらクワズイモ、あるいは別物だとしても同種の毒をもつ植物であることが分かる。

それでもどうしても判断が難しいという場合は切断部をペロりと舐めてみるしかない。
数十分~1時間ほどで舌がヒリヒリと麻痺し、腫れたような感覚を覚えたら決して食べないように注意しよう。

クワズイモの毒性についてはこちらが分かりやすい。